風力エネルギー研究所 10MW超級大型風車の実現可能性評価に「Adams」を活用

2014年5月19日

エムエスシーソフトウェア株式会社

 

エムエスシーソフトウェア株式会社 (代表取締役社長:加藤 毅彦本社:東京都新宿区 以下MSC)は本日、株式会社風力エネルギー研究所(代表取締役社長:鈴木 章弘、本社:東京都港区新橋)が、NEDO事業「平成25年度 風力発電高度実用化研究開発(10MW超級風車の調査研究)」において、MSCの構造解析ソフトウェア「Adams」を活用していると発表しました。

                                          

世界が主要な再生可能エネルギーと位置づけている風力発電は、先進各国の温室効果ガス排出削減への取り組みを背景として、その普及が拡大しています。近年における世界の風力発電設備容量(Global Wind Energy Council、 2013)は、2009年以降は伸びが鈍化しているものの依然として毎年4万MW前後の増加を続けています。一方国内においては、東北地方太平洋沖地震に伴って発生した福島の原発事故により、我が国の施策(経済産業省 エネルギー基本計画(案)、平成26年2月25日)でも風力発電等による再生可能エネルギー導入の加速化が目標とされています。

 


現在の風力発電事業では定格出力2~5MWクラスの風車が主力である一方、国内外のメーカーは、 6~8MWクラスの風車の開発を行っています。風力発電のさらなる導入・普及にむけて、より発電コストにメリットが見込まれる10MWを超える風車の開発が望まれています。 現在NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、超大型風車(10MW超級)の実現可能性を評価するための研究開発事業を行っており、国内の大学、国立研究機関や企業(風力エネルギー研究所を含む)が委託先として選定されています。本事業において風力エネルギー研究所は、風車の大型化に伴う様々な技術課題を検討しています。その課題検討の一環として、Adamsによる機構解析を活用し、風車の概念設計フェーズにおいて、コストバランスを考慮した風車の構造的な耐久性等に関する評価を実施しています。                                                             

 

風力を受けて弾性変形しながら回転するブレード(翼)や、歯車のかみ合いを考慮した増速機を組み合わせた機構運動の計算は容易ではありません。Adamsは、風車の完全な設計プロセスにおいて、タワー、ブレード、増速機、主軸、発電機からなる風車全体の挙動のシミュレーションを精度よく、スケーラブルに実行する機能を有しています。

またAdamsは、日本における浮体式洋上風車の設計において複雑な動的挙動の解析に使われているほか、Adamsの風力タービン専用ソリューションAdWiMoが、欧米の風力発電機メーカーや研究機関に広く採用され、開発初期段階の性能予測、大型化に伴う未知の現象の把握、開発のコスト削減や設計期間の短縮などにおいて大いに活用されています。

 

当社の代表取締役社長である加藤 毅彦は次のように述べています。「再生可能エネルギー開発の促進が、環境問題だけでなく、産業競争力強化の面からも最重要課題である今日、風車の設計プロセスにおいて弊社製品が活用され、日本の技術開発推進のお役に立てましたことを誇りに思います。今後も弊社の技術革新を進めることにより、様々な課題解決に向けたソリューションを提供して参ります。」

 

*記載されている会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

以上

 

風力エネルギー研究所について

風力エネルギー研究所は、風力発電に関する技術コンサルティング、新技術の調査・研究を行っています。風力発電を始めとする再生可能エネルギーの利用拡大に対する社会的要請が高まり、事業の大規模化・高度化も進んでいます。風力エネルギー研究所は、風車工学・機械工学などに関する高度な学術的知識を有する風力発電技術の専門家集団として、風車本体の設計開発支援、風力発電所の風資源や発電量の予測、風力発電プロジェクト全般にわたるエンジニアリングサービスを展開しています。高度な知識と経験を基礎に、柔軟でキメの細かいサービスで、お客様の課題解決に取り組んでいます。

 

Adamsについて

Adamsは世界で最も広く使用されている機構運動解析ソフトウェアです。シンプルなリンク機構や小さな電気精密装置から、自動車や航空機、宇宙探査機、建設機械、鉄道車両、産業機械などの大型システムに至るまで、様々な分野のメカニズムの設計にAdamsが利用されています。2012年に火星着陸に成功した探査機「キュリオシティ(Curiosity)」が採用した新しい突入・降下・着陸体勢の開発においては、Adamsが重要な役割を果たしました。風力タービン専用ソリューションとしては、AdamsへプラグインされたAdWiMo(Advanced Windturbine Modeling Toolkit)が欧米の風力発電機メーカーや研究機関に採用されています。

 

MSC Softwareについて

MSC Software Corporationは複合領域シミュレーションソリューションのグローバルなリーディングカンパニーとして製品の設計やテストにおける品質向上時間短縮コスト削減を支援するソフトウェアおよびサービスを提供しています。MSC Softwareはシミュレーション技術ソフトウェアならびにサービスにより短期間でより優れた製品を開発できるよう世界中の何千社もの企業と協業しています。

MSC Softwareは米カリフォルニア州ニューポートビーチを本社とし世界20カ国に支社・支店を展開しています。1982年2月に日本法人を設立し本社の他大阪名古屋に営業拠点があります。従業員数は世界で約1,100名です。

ホームページ:mscsoftware.jp

 

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