「MSC Nastran 2019 Feature Pack 1」リリース

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2019年10月2日

エムエスシーソフトウェア株式会社

 

エムエスシーソフトウェア株式会社は、「MSC Nastran 2019 Feature Pack 1」をリリースしました。

 

MSC Nastran 2019 Feature Pack 1(以下、FP1)では、MSC Nastran 2019の機能に加え、以下の機能強化がなされています。

 

MSC Nastran 2019 FP1のハイライト:

 

  • HPC機能の強化
    • FASTFRおよびMPYADモジュールでのGPUサポート
      • FASTFR(高速周波数応答)モジュールの主なコストは、zgemm/dzgemmカーネルによって実行されるマトリクスの乗算です。FASTFRの高速化は、複素密行列(マトリクス)のMPYAD(乗算-加算)に準拠しています。
      • GPUサポートでは、GPUメモリにzgemm/dzgemmカーネルを分担させ、FASTFRおよびMPYADモジュールが関係する実行のパフォーマンスを向上させます。
    • ACMSおよびSOL 111のパフォーマンスと精度の改善
      • 流体固有値解のレジデュアルベクトル計算がサポートされ、応答計算の精度が向上しました。
      • 構造減衰(K4)マトリクス縮約に必要なメモリを低減しました。
      • DMP並列計算に、メモリ自動割り当ての機能が実装されました。

 

  • 流体・構造連成解析の機能強化
    • 実連成モードの解析機能
      • 打上げロケットや燃料タンクなど、密度の大きい流体と構造が連成した動的解析を行う場合、マトリクス方程式が非対称となるため、計算コストの高い複素固有値解析(SOL 107/110)が必要でした。MSC Nastran 2019 FP1では、SOL 103の実固有値ソルバーを使用して、流体・構造の実連成モードを計算する機能を実装しました。実連成モードは複素連成モードより高速に計算することが可能です。
      • 実連成モードの計算には、モーダル周波数応答解析(SOL 111)および過渡応答解析(SOL 112)において構造および流体減衰(PARAM,GおよびGFL入力、材料のG値またはSDAMP入力)を含めることが可能です。さらに、計算された実連成モードは後続のモーダル周波数応答解析または過渡応答解析にも使用でき、構造と液体のそれぞれのモードを用いたモーダル縮退の計算より、実連成モードを用いたモーダル計算の精度が改善されます。
    • 静水圧荷重の定義機能
      • 格納容器などの側面には流体により圧力荷重が発生します。静水圧荷重を定義するために、新しい荷重入力HYDROCおよびHYDROSが追加され、静水圧荷重を容易にモデリングすることが可能になりました。

 

  • 接触解析の機能強化
    • SOL 101/400における線形セグメント-セグメント接触
      • 準線形解析では、接触拘束と接触力を変形前の初期形状に適用することにより、計算精度が改善するだけではなく、少ない反復計算によって高速に収束します(線形接触機能)。この線形接触機能は、以前のバージョンではノード-セグメント接触のみサポートしていました。MSC Nastran 2019 FP1では、セグメント-セグメント接触においても利用可能になりました。
    • サーフェス接触
      • 従来の接触ボディベースの接触定義に加え、局所的なサーフェスを定義して接触を行えるようになりました。接触サーフェスの定義は、局所的な接触領域を直接指定できるため、モデリングの利便性をもたらし、意図しないエラーの発生を低減します。

 

  • その他の機能強化
    • 多孔質弾性材(PEM)解析
      • 従来のソリッド要素に加え、シェル要素による多孔質材のモデリングとともに、エアギャップのモデリング機能を導入しました。また、マルチ・トリム材に関する計算処理や縮退インピーダンス・マトリクスの出力制御を改善しました。
    • 弾性力の出力
      • 動解析には、弾性力、慣性力、減衰力が含まれます。弾性力は、有限要素モデルの構造剛性だけに関連付けられています。このリリースでは、指定された節点セットにおける周波数または時間ステップに対して、弾性力を要求できるようになりました。
    • SOL 400の線形摂動座屈解析
      • 非線形静解析に続いて、線形摂動固有モードや周波数応答など、他の解析タイプと同様に、線形摂動による座屈解析が可能になりました。疑似線形の座屈問題に対して、線形座屈解析よりも正確で、非線形座屈よりも高速な計算が可能です。
    • ADAMSMNFのモニタポイントサポート
      • Adamsシミュレーションで使用するモニターポイントをAdams MNFファイルにエクスポートできるようになりました。
    • 複合材構造解析
      • 複合材構造のランダム応答解析における結果出力に関する機能強化を行うとともに、線形解析においてHashin破壊クライテリアを導入しました。

以上

 

■この件に関するお問い合わせ

エムエスシーソフトウェア株式会社 マーケティング部  秋元

TEL: 03-6911-1218 / E-mail: mscj.market@mscsoftware.com