Dytran 陽解法有限要素法解析ソフトウェア 

衝撃解析・流体構造連成解析

Dytran (陽解法有限要素法解析ソフトウェア)は、衝突や衝撃など構造物に短時間で発生するイベントにおける複雑な現象を解析する陽解法非線形有限要素法(explicit nonlinear FEM)と流体の非定常流れを解析する有限体積法(FVM)、流体と構造の連成問題を解析するダイレクトカップリング(1計算サイクル内の相互作用)を用いた強連成(SI:Strong Interaction)法をワンパッケージで提供するソルバー製品です。

独自の連成機能を使用して、構造要素の非線形構造解析と、流体や極度の変形をする固体材料の非定常流れ解析を統合し、1つのソフトウエアでFSI (FSI=Fluid-Structure Interaction:流体構造連成の略称)解析を実行することができます。

FSIに関する長年の経験、技術の蓄積、実績、特に世界で初めてタイヤのハイドロプレーニング現象を解いた実績は高く評価されており、その他の色々なアプリケーションに適用した多くの事例が世界中で発表されています。各種の事例動画を以下よりご覧ください。

解析事例動画:(別ページが開きます)

Dytran事例集を無料でお配りしております。本ページ右上の「お問合せ」ボタンから遠慮なくご要望をお送りください。 その他の御用につきましては、本ページ下部「導入の手引き」をご覧ください。

  • 最新バージョンDytran2021.2のリリース(2022.02.01updated)
    Lagrange DMPソルバーでの選択的質量スケーリングのサポート

    LAGRANGE DMPソルバーでの選択的質量スケーリングのサポート

    Lagrange DMPソルバーでの材料剛性ベース接触のサポート

    LAGRANGE DMPソルバーでの材料剛性ベース接触のサポート

    Lagrangeソルバーでのマルチステージ解析のサポート

    LAGRANGE SINGLEソルバーでのマルチステージ解析のサポート

    VISCDMPダンピングが時間依存をサポート

    VISCDMPダンピングが時間依存をサポート

    Dytran2021.2がリリースされました。

    Dytran2021.2の新機能および拡張機能には、次のものがあります。

    • Lagrange DMPソルバーでの選択的質量スケーリング(SMS:Selective Mass Scaling)のサポート
      • 板金成形プロセスの選択的質量スケーリングにDMPを使用できるようになりました。(制限解除)
    • Lagrange DMPソルバーでの材料剛性ベース接触のサポート
      • 板金成形プロセスの材料剛性ベースの接触にDMPを使用できるようになりました。(制限解除)
    • Lagrangeソルバーでのマルチステージ解析のサポート
      • 前回のシミュレーションの結果を後続のシミュレーションの初期条件として使用して、同じモデルを継続計算するリスタートができるようになりました。
      • この機能は、シェル要素のみに制限されています。
      • 初期シミュレーションには、タイプELOUTのARCHIVE出力要求が必要であり、継続計算に必要な結果を含む特定の出力変数が含まれている必要があります。
      • 後続の計算には、構造の初期化をするために以下の入力で定義します。

    SOLINIT={jobname}_{arcname}_{cycle}.ARC,SHELLWP

    • VISCDMPダンピングが時間依存をサポート
      • Dytran2021.2では、VISCDMPカードによりLagrange要素を動的に緩和するために時間依存の表形入力オプションが提供されています。(従来は固定値のみ)

  • Dytran2021.1のリリース(2021.9.13updated)

    選択的質量スケーリング

    板金成型における接触(計算)パフォーマンスの改善

    剛体運動制限機能の追加

    剛体運動制限機能の追加

     Dytran Explore上での出力ファイルフィルターの追加

    DYTRAN EXPLORE上での出力ファイルフィルターの追加

    Dytran2021.1がリリースされました。

    Dytran2021.1の新機能および拡張機能には、次のものがあります。

    • 選択的質量スケーリング(SMS:Selective Mass Scaling)に対応
      • 高周波の動的応答を抑制し、構造物の変形挙動で支配的な低周波応答に影響を与えることなく安定した方法でタイムステップサイズを増やすことができます。 この機能は、低周波領域の動的応答の精度に大きな影響がないことを除いて、従来のマススケーリングに似ており、従来機能を拡張する形式(オプション1~4)で導入しました。 このタイプのマススケーリングでは、多くの場合、タイムステップを10倍以上に増やすことができ、実行時間が半分以上に短縮されます。 本バージョンで初めて導入されたためにいくつかの機能上の制限はありますが、将来のバージョンで制限が順次取り除かれていく予定です。
    • 材料剛性ベースの接触を追加
      • 従来のDytranには、節点質量に基づく接触剛性の計算しかありませんでした。 選択的質量スケーリング計算でのより大きな時間ステップ増分、細かいメッシュの使用など、節点質量に基づく接触剛性計算を使用する際にはいくつかの問題があります。 要素サイズが接触面の定義で大きく異なる場合、既存の接触剛性に基づく節点質量は比較的過大評価されます。 この場合の接触を改善するために、材料剛性に基づく接触剛性が新たに導入されました。
    • 板金成型における接触(計算)パフォーマンスの改善
      • 板金成形シミュレーションは、板金が柔軟なボディのみであり、他のツールがすべて剛体であるというのが一般的な設定です。 ツールには、並進の自由度しかありません。この場合、接触計算の多くの部分を簡単な計算に変更でき、シミュレーションのパフォーマンスを向上させることができます。 この条件を使用すると、接触の計算を減らし、パフォーマンスを向上させることができます。
    • 剛体運動制限機能の追加
      • 剛体運動制限(RML)は、MATRIGの速度と変位をユーザー定義の制限値に限定する便利な方法を提供します。 この機能は、主に板金成形(SMF)アプリケーションの剛体ツールの動きを制御するために設計されました。 SMFモデルでは、TYPE = 13のTLOAD1を使用して、荷重制御された条件下でブランクホルダー(バインダー)をシミュレートするのが一般的です。 ブランクホルダーの質量によっては、荷重が制御された状態により、ブランクホルダーに望ましくない高速運動が発生する場合があります。 ここで、剛体運動制限(RML)を使用して、ブランクホルダーの速度と変位を限定し、ブランクホルダーが不要な振動を起こさないようにすることができます。
    • Dytran Explore上での出力ファイルフィルターの追加
      • 最近の開発におけるParaViewへの対応(pvd,vtkファイル)やH5ファイルへの対応に伴い、出力ファイルの拡張子が増えたためにファイル拡張子フィルターの種類を以下の様に細分化・新規追加しました。
        • ARC/RST=>ARCとRSTに分割
        • VTU/PVD=>VTUとPVDに分割
        • H5/XDMF=>H5とXDMFに分割
        • TXT=>新規追加

  • Dytran2021のリリース(2021.5.10updated)
    Lagrange DMP スケーラビリティー

    LAGRANGE DMP スケーラビリティー

    ドロービードモデリング

    ドロービードモデリング

    Arc2H5 トランスレーター

    ARC2H5 トランスレーター

    Dytran2021がリリースされました。

    Dytran2021の新機能および拡張機能には、次のものがあります。

    • Lagrange構造ソルバーが分散メモリ並列処理(Distributed Memory Parallel:DMP)に対応
      • 従来の分散メモリ並列処理はEuler流体ソルバーにのみ対応していましたが、Dytran2021よりLagrange構造ソルバーでも利用できるようになりました。 本バージョンで初めて導入されたためにいくつかの機能上の制限はありますが、将来のバージョンで制限が順次取り除かれていく予定です。
    • 新しいドロービードモデルの導入
      • 従来のドロービード機能には、拘束力が限定されたRCONNが必要でした。 Dytran 2021リリースの新しいドロービードオプションは、この制限に対処します。
    • シートメタルフォーミング(板金成形)のための新しい接触機能の導入
      • 板金成形(SMF)のシミュレーションの一般的な設定では、ワークピースとしてフレキシブルボディが使用されますが、 他のツール(金型、パンチ、ブランクホルダー)は剛体として定義します。接触定義内のすべてのスレーブボディは、ワークピースの節点です。そして、すべてのマスターボディは剛体ツールの表面となります。この条件下では、新しいバージョン2021において、一般的な解析よりも接触を効果的に並列化し易いため、SMFのパフォーマンスを向上させることができます。
    • シェル要素のBarlat-89材料モデルの追加
      • このリリースでは、ラグランジュシェル要素の新しい異方性塑性材料モデルが提供されます。このモデルは、Barlat and Lian(1989)によって最初に導入されたBarlat-89降伏モデルを使用します。この新機能は、特にアルミニウムシートのSMFシミュレーションのために導入され、Dytranでの板金成形(SMF)機能の適用範囲を拡大します。
    • Linux上のDytranExplorer
      • Dytran Explorerは、Dytranジョブを制御し、結果を簡易的にポスト処理するためのグラフィカルインターフェイスです。 新しいリリースでは、このDytranExplorerがLinuxオペレーティングシステムで全機能を利用できるようになりました。
    • DytranExplorerでのIMMファイルの選択
      • IMMファイルは通常、エアバッグモデリングのために有用である初期メトリック法のために必要とされます。 新しいDytranリリースでは、このファイルはDytran ExplorerGUIで選択し利用することが可能です。
    • ARCファイルをH5ファイルに変換するコマンドARC2H5のコンテクストメニューへの追加
      • ARCファイルからH5ファイルへの変換は、DytranExplorerからアクセスできるようになります。ユーザーは、ARCファイル上での右クリックによるコンテクストメニューによってARC変換タイプを選択でき、ARC2H5を選択してH5ファイルへの変換が可能です

  • Dytran2019のリリース(2019.3.15updated)
    ACSによる宇宙機器のタンクスロッシング

    ACSによる宇宙機器のタンクスロッシング

    局所粘着摩擦を用いた土壌からの楔の引き抜き

    局所粘着摩擦を用いた土壌からの楔の引き抜き

    Dytranエクスプローラでのジョブキューイング

    DYTRANエクスプローラでのジョブキューイング

    Dytran2019がリリースされました。

    Dytran2019の新機能および拡張機能には、次のものがあります。

    • ユーザー定義サービス(UserDefinedService)
      • UDSがサポートされました
    • ACS自動カップリングサーフェス(AutomaticCouplingSurface)
      • ACSをモデルで使用する場合にDytran DMPを使用できるようになりました
      • ACSを使用した時に、カップリングサーフェス要素の破壊を許容できるようになりました。構造の要素が破壊すると、計算から削除され、ギャップはカップリングサーフェス上の穴と見なされます
      • 数多くの堅牢性の強化が行われました
    • 局所粘着摩擦
      • 局所粘着摩擦は、サーフェスインターフェース上で局所的に定義できるようになりました
    • Dytranエクスプローラの操作性の改善
      • キューイングとスケジューリングが追加されました
      • UDSサービスの処理が追加されました

  • 様々な産業での適用事例
    リージョナルジェット機の海面不時着

    リージョナルジェット機の海面不時着

    ピックアップトラックの衝突

    ピックアップトラックの衝突

    サイドカーテンエアバッグの展開

    サイドカーテンエアバッグの展開

    迫撃砲発射

    迫撃砲発射

    航空機による鉄筋コンクリート壁への衝突

    航空機による鉄筋コンクリート壁への衝突

    "段ボール箱落下

    段ボール箱落下

    人体モデルによるサッカーボールキック

    人体モデルによるサッカーボールキック

    医療用点滴バッグの落下

    医療用点滴バッグの落下解析

    Dytranの精度は、物理的実験との相関関係により証明されています。Dytranは、プロトタイプがどのように現実世界のさまざまな動的イベントに対応するかを予測し、製品破壊に至る潜在的な原因の検討に役立ちます。以下は、いくつかの業界適用例です。下記以外にも事例をYouTubeの再生リストに掲載していますのでご覧ください。

    • 下記以外の事例
    • 航空宇宙
      • 航空機の不時着
      • 燃料タンクのスロッシングと破壊
      • バードストライク
      • 航空機におけるエンジンブレードの封じ込め
      • 航空機の耐衝撃性
      • シートの安全性設計
      • 衛星へのデブリ衝突
    • 自動車・輸送用機器
      • エアバッグ展開とOOP(アウトオブポジション)乗員安全性の検討
      • 人体ダミーや人体モデルとシートの安全性設計
      • 車両の衝突試験
      • タイヤの性能解析(ハイドロプレーニング現象、雪上走行、泥・砂上走行など)
      • 燃料タンクのスロッシングと破裂
    • 防衛・軍事
      • 指向性爆薬シミュレーションによる武器設計(SHAPED CHARGE)
      • 弾丸の貫通とターゲットの穿孔(PENETRATION)
      • ハイドロダイナミック・ラム(HRAM)
      • 船舶の衝突、水中爆発(UNDEX)
      • 潜水艦の耐爆性と残存性(SURVIVABILITY)
    • 船舶・海洋
      • 船舶や海洋構造物、浮体構造物などへの波浪衝撃(WAVE SHOCK)
      • LNGタンカーのタンクスロッシング(TANK SLOSHING)
      • 船舶の衝突(SHIP COLLISION)
    • 土木・建設
      • 航空機による鉄筋コンクリート防護壁への衝突
      • 重機・建機の燃料タンク・オイルタンクスロッシング現象
    • 一般消費財
      • ペットボトル・缶やケミカル素材用容器の設計
      • パッケージの設計検討
    • スポーツサイエンス
      • スポーツ用品のインパクト解析
      • 人体モデルを用いた動作解析
    • メディカル
      • 点滴バッグの落下解析
    • 電気・電子・精密機器
      • プリンターの紙送り機構(PAPER FEEDING , JAMMING)
      • トナーのかき混ぜ(TONER MIXTURE)
      • 落下試験(TV、携帯、ヘルメット、PC、リモコンなど)(DROP TEST)
  • 衝撃・流体・構造・機構・連成解析の統合ソルバー
    ハイドロプレーニング

    ハイドロプレーニング

    燃料タンクへの燃料給油

    燃料タンクへの燃料給油

    水中爆発

    水中爆発

    ウォームギヤの機構解析

    ウォームギヤの機構解析

    どのような移動(並進・回転)および変形する構造表面周りの流れをも計算することが可能なDytranの革新的な機能は、他のソフトウェアではシミュレーションが困難または不可能な、複雑な流体構造連成問題の解析を可能にします。

    Dytranは構造ソルバーと流体ソルバーを統合し、統一されたインプット形式で2つの異なる物理体系を結びつけることが可能です。これによって気体、液体、固体という物質の3態を扱うことが出来ます。構造メッシュと流体メッシュは応力波伝搬という物理的な現象そのものを解析するために、有限要素法と有限体積法でモデル化され、カップリング面では独自のカットセル法を用いたダイレクトマッピング技術により、高速でロバストな強連成カップリング計算を実行します。構造ソルバーと流体ソルバーは完全に一致するタイムステップを用いて計算され、流体=>構造、構造=>流体の相互作用は全く同じ時刻で計算されます。

    また、陽解法構造解析機能では剛体の並進移動、回転、時間依存テーブルによる速度コントロールが可能なため、流体・構造・機構解析を一つのソルバーで実行することが可能です。

    例えば、以下の例が挙げられます。

    • 雨水路面上でのタイヤのハイドロプレーニング性能や雪、砂、泥などの路面上性能検討
    • 閉じられた容器内への流体の充填とスロッシング(例えば、燃料タンクのNVH特性を最適化するためのバッフルの設計)
    • 艦艇や潜水艦への爆雷攻撃時に発生するバブルジェットによる破壊メカニズムの検討
    • ギヤ間のバックラッシュの発生やギヤ歯面上の接触圧、応力を考慮した機構検討
    • 多層構造に影響を与える複数のオブジェクト(例えば、飛行中の航空機構造に対して多数のバードストライクによる影響を検討する)
    • 流体漏れや透過による壊滅的な構造上の破壊(例えば、燃料タンクの破壊および燃料流出につながる衝突への衝撃強度の検討)

  • 衝撃解析・非線形構造解析機能
    ブレードの破壊と飛散

    ブレードの破壊と飛散

    ブレードの破壊と飛散

    ボトル成型

    デブリ衝突

    デブリ衝突

    円筒カップ形状の深絞り

    円筒カップ形状の深絞り

    ラバーブーツの接触大変形

    ラバーブーツの接触大変形

    紙送りのジャミング

    紙送りのジャミング

    タイヤ付きホイールの衝撃変形

    タイヤ付きホイールの衝撃変形

    Dytranは、過渡動解析問題の求解に陽解法テクノロジーを使用します。構造物の挙動を解析するために、ラグランジェ有限要素法を使用して構造をモデル化し、時間領域には中央差分積分法を使用しています。高速変形応力伝播が問題となるような短い時間で生じる現象を解析するのに適しています。また、非線形性の強い問題、モデルサイズが大きい(要素数が多い)問題にも適しています。


    有限要素ライブラリ:構造をモデル化するために、ソリッド、シェル、梁、膜、バネ、ダンパーおよび剛体要素を使用することができます。

    • トラス要素 ビーム要素 バネ要素 ダンパー要素 非線形スプリング 非線形ダンパー
    • 破断を伴うスポット溶接要素 三角形シェル要素 四辺形シェル要素 4・6・8節点ソリッド要素
    • アワグラス抑制6面体要素 複合材要素 集中節点質量要素 など


    材料モデル:非線形応答と破壊をモデル化するために、幅広い材料モデルが利用可能です。

    • 一般構成モデル 等方性弾性材料モデル 弾塑性材料モデル
    • 直交異方性材料モデル 土・クラッシャブル材料モデル 多層複合材モデル
    • ファブリックモデル キャップモデル
    • ムーニンリブリンゴム材料モデル オグデンゴム材料モデル など


    接触機能:接触アルゴリズムには、貫通法を使用しています。非常に激しい接触現象でも取り扱うことが可能です。衝撃・衝突の際に生じる破壊や破断といった挙動を取り扱えます。接触サーフェスは、構造要素同士が相互作用または構造要素と剛体形状・要素が相互作用することを可能にします。この相互作用には、摩擦の有無、および乖離を含むことができます。シングルサーフェス接触は、同一の特性を持つパートの異なる部分が自己接触するような構造の座屈をモデル化するために使用できます。

    • マスタースレーブ接触
    • シングルサーフェス接触(自己接触)
    • アダプティブ接触(エローディング接触)
    • グルー接触(リジッドコネクションRCONN)
    • エッジ間接触 など


    剛体モデル:

    • 剛体材料 剛体節点 剛体サーフェス 剛体壁 剛体楕円球面 など


    荷重条件:

    • 並進・回転の荷重・強制変位
    • 圧力荷重 重力 遠心荷重 物体力 など


    境界・拘束条件:

    • 単点拘束 ローカル座標系での単点拘束
    • 剛体節点自由度拘束 剛体拘束 剛体マージ
    • 不整合メッシュ剛結合(グルー接着)
    • 剛体と変形体間のヒンジ結合
    • 節点間破壊結合 など

  • 流体構造連成(FSI)解析機能
    液体の入ったペットボトルの落下

    液体の入ったペットボトルの落下

    弾丸の発射

    弾丸の発射

    燃料タンクのスロッシング

    燃料タンクのスロッシング

    衝突による破壊と液漏れを考慮した燃料タンクスロッシング

    衝突による破壊と液漏れを考慮した燃料タンクスロッシング

    "橋脚への波浪衝撃破壊

    橋脚への波浪衝撃

    一般的に、オイラーソルバーは流体問題の求解に使用され、ラグランジュソルバーは構造問題の求解に使用されます。しかし、流体の流れに影響を及ぼす変形形状および構造を変形させる流体の流れなど、多くの現実世界の現象では、流体と構造の相互作用を考慮する必要があります。タンク内の流体スロッシング、エアバッグ膨張、ハイドロプレーニングなどの問題は、流体-構造連成相互作用を考慮することでのみ解決することができます。

    Dytranでは、単一のモデルで構造と流体の両方のモデル化を可能にし、これらの相互作用をシミュレーションするためのラグランジュとオイラーソルバーの両方を使用できます。流体と構造の相互作用は、構造上に作成したカップリングサーフェスによって実現します。流体ソルバーと構造ソルバーは同一のタイムステップを取るために、時刻ズレを合わせるための補間計算による精度の低下が理論的に発生しません。

    カップリングの形式には、以下の3つがあります。

    • ゼネラルカップリング
    • ファストカップリング
    • ALEカップリング

    ゼネラルカップリングアルゴリズムは、最も適用範囲が広くすべてのカップリング問題に適用可能です。
    ファストカップリングはゼネラルカップリングにおいて全体座標系に揃えて配置された直交メッシュを利用することで大幅な計算時間の短縮を行います。ユーザーはファストカップリングを使用することでオイラーメッシュの再作成などの作業時間を大幅に削減可能です。
    ALEカップリングは回転する構造体と構造に追随して回転するオイラーメッシュをモデル化することができモデルサイズを最小化できます。

    その他に特徴的な機能として、以下のような機能があります。

    • Multi material (流体材料定義数は無制限)
    • Distributed Memory Parallel(分散メモリ並列処理)
    • Adaptive mesh (構造自動追随流体メッシュ生成)
    • Multi domain (複数の流体領域)
    • Coupling porosity, failure, interaction (多孔性、破壊、領域間の相互作用)
    • Automatic coupling(自動カップリング法)
    • Euler strength (液体とガスだけでなく、構造材料も流体メッシュ内で使用可能)
    • Viscosity Euler , Skin Friction (粘性流体、構造表面摩擦を使用可能)

  • HPCハイパフォーマンスコンピューティング
    SMP並列計算スケーラビリティー

    ラバーブーツ解析におけるSMPスケーラビリティーの例


    DMP並列計算スケーラビリティー

    橋脚への津波衝撃解析におけるDMPスケーラビリティーの例

    DMP並列計算スケーラビリティー

    Dytranは、最新の数値計算法を使用しハイパフォーマンス・コンピュータ・ハードウェアを利用することができます。これは、最新のデスクトップマシンからスーパーコンピュータまで、費用効果的なソリューション(並列数によらないジョブ単位のライセンス管理システム)を提供します。また、FSIのアプリケーションでは、分散メモリシステムのための並列処理機能を活用することができます。

    • SM:共有メモリ並列処理機能(Shared Memory Parallel)は、主に構造ソルバーの並列計算に使用します。
    • DMP:分散メモリ並列処理機能(Distributed Memory Parallel)は、流体カップリングの並列計算に使用します。
    • SMP+DMP:SMPとDMPを同時実行することが可能です。

     

    Dytranをクラウドでご利用いただくことも可能です。クラウドを利用する場合、ライセンスはBYOL(Bring Your Own License)形式でのご利用になります。Dytran動作実績のあるクラウドや他MSC製品動作実績のあるクラウドについては関連リンクよりご確認ください。

  • プリポストPatranによる統合GUI環境
    Patran結果処理 高速貫通

    Patran結果処理 高速貫通

    Insight結果処理 タイヤのハイドロプレーニング

    INSIGHT結果処理 タイヤのハイドロプレーニング

    Insight結果処理 紙の空気流搬送

    Insight結果処理 紙の空気流搬送

    Result-IsoSurface結果処理 橋脚への波浪衝撃

    RESULT-ISOSURFACE結果処理 橋脚への波浪衝撃

     

    Dytranは、Patranとインテグレーションされており、多くのCADシステムへのダイレクトアクセスがPatranを通して可能です。

    Patran上で、Dytranの以下のような解析モデルの定義が可能です。

    • 形状作成
    • メッシュ作成
    • 要素特性定義
    • 材料モデル定義
    • 荷重・境界条件定義
    • 解析パラメーター
    • 解析条件
    • 結果出力定義
    • セッションファイルによるモデリング自動化

    ポスト処理もPatranの強力なポスト処理機能を使用することができます。

    • Resultツールによる構造解析結果処理
    • Result-Isosurface(pre-release版)による流体構造連成結果処理
    • Insightツールによる流体構造連成結果処理
    • 時刻歴プロットの表示
    • セッションファイルによる結果処理の自動化

     

  • Dytran Explorer

    DYTRAN EXPLORER

    visualtimehistory

    結果の時刻歴プロット

    LINUX VERSION DYTRAN EXPLORER

     

    Dytran ExplorerはDytranソルバー実行及び簡易ポスト処理のためのWindows及びLinux用GUIです。このGUI上で、以下の設定及び処理を実行できます。

    • 実行Jobの設定
    • フォルダ・ファイル間のナビゲーションによるJobの選択・実行・停止
    • 並列処理の設定(並列タイプ(SMP・DMP)の選択、MPIの選択、並列数の設定)
    • UDS(User Defined Service)の設定
    • ATB FILEの読み込み設定
    • IMM FILEの読み込み設定
    • 2Dプロット表示用結果(*.THS)のポスト処理及びデータ変換
    • 複数の時刻歴結果の同時表示
    • 実験データ及び既知の計算結果などのインポート、同時表示
    • X,Y軸レンジ幅の変更
    • 第2Y軸レンジ幅の変更
    • 結果ファイルのフィルタリング(FFT,SAE)
    • ASCII形式、CSV形式及びMS EXCEL形式でのデータエキスポート
    • 3D表示用結果(*.ARC)のデータ変換
    • ASCII形式でのデータエキスポート
    • VTK/ParaView形式でのデータエキスポート
    • H5/Patran形式でのデータエキスポート
    • H5/ParaView形式でのデータエキスポート
    • ARC結果ファイルのステップ毎の分離・範囲分割
    • その他
    • Jobのキューイング・スケジューリングの設定
    • Jobの進捗率のリアルタイムモニタリング
    • 結果ファイルの表示・非表示フィルター
    • ライセンスファイルの設定
    • プロット表示時のテーマ変更
    • マニュアル類へのアクセス

     

  • 外部ポスト処理ツール
    ParaView結果処理"

    ParaView結果処理

    CEI EnSight結果処理

    CEI ENSIGHT結果処理

     

    ParaViewはオープンソースの可視化処理ツールです。Dytranの標準インストレーションには、ParaViewのvtu, pvd形式に変換するためのツールが標準機能として用意されています。

    • 流体構造の同時可視化
    • 表現力のある等値面処理・透過処理
    • アダプティブメッシュに対応
    • ボリュームレンダリング
    • 大規模モデル対応
    • 流体表面上の結果変数色調表示
    • アニメーションを高速かつダイレクトに作成可能
    • パーティクルトレーサーによる粒子表示

     

    CEI EnSightはDytranの標準出力ファイル形式(ArchiveFile形式)をサポートし、AdaptiveMesh使用時の計算結果の処理にも対応しています。また、時刻歴プロットと変形・応力表示結果との同期表示などが優れています。CEI EnSight は長年にわたりDytranをサポートしており、使いやすさ、可視化表現性、パフォーマンスにおいてDytranユーザーの期待に応え続けています。

  • 動作環境

    サポート対応バージョンは、最新版を含む直近2バージョンとなります。

    認定及びサポート対応バージョンの最新の詳細情報については、https://www.mscsoftware.com/platform-support にてご確認ください。

    バージョンDytran2021~2021.2 サポートプラットフォーム : update date 2022.1.12

    Vender

    OS

    FORTRAN

    C

    MPI

    Linux X8664

    RHEL 7.3
    RHEL 7.5
    RHEL 7.7
    SuSE 12 SP1
    SuSE 12 SP2
    SuSE 12 SP4

    Intel 17.0.5.239

    Intel 17.0.5.239

    Intel MPI 2017.0.5.249(Default)

    Windows X8664

    Windows 10

    Intel 17.0.5.239

    Visual Studio
    Professional 2017

    Microsoft v8.1(Default)
    Intel MPI 2017 Update 2

     

    バージョンDytran2019 サポートプラットフォーム : update date 2019.3.8

    Vender

    OS

    FORTRAN

    C

    MPI

    Linux X8664

    RHEL 7.1
    RHEL 7.3
    SuSE 11 SP4
    SuSE 12 SP1

    Intel 17.0.5.239

    Intel 17.0.5.239

    Intel MPI 2017.0.5.249(Default)

    Windows X8664

    Windows 7
    Windows 10

    Intel 17.0.5.239

    Visual Studio
    Professional 2017

    Microsoft v8.1(Default)
    Intel MPI 2017 Update 2

     

    掲載している情報は、可能な限り正確に最新のものを記述しておりますが、ご導入に際しましては担当営業までご確認のほどよろしくお願いいたします。

    Intel Compilerに関する情報(製品名とコンパイラーバージョンの対応マッピング表)は、Intel社のサイトよりご確認ください。

  • 導入の手引き

    Dytranの製品に関する以下の様なお問い合わせについては、「お見積り依頼」「お問い合せ」ボタンから、もしくはメールリンクよりお気軽にご相談ください。

    • 今すぐ、製品の説明に来てほしい!
    • 詳細説明/デモを希望!
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    • その他

    ■お問い合わせ
    Hexagon Manufacturing Intelligence division マーケティング部
    お見積り / お問い合わせはこちら
    Email: hexagonmi.jp.marketing@hexagon.com


    初期の導入サポートや立上げ支援、解析可能か確かめたい、プロジェクトに協力してほしい場合など、解析したい内容のご相談をお待ちしています。Dytran使用経験の豊富なエンジニアが問題解決の道筋をご予算・ご希望に応じて、標準トレーニングコースやカスタマイズセミナー、テクニカルクリニック、プロジェクト業務委託などの形でご提案させて頂きます。

    • カスタムトレーニング:Patran(Dytran専用テンプレート)を使用したワークショップを含むオンサイト及びカスタマイズセミナーをお客様のご要望に応じて開催できます。
    • テクニカルクリニック:半日から開催可能なテクニカルクリニックにより、モデリングの相談から、パラメーターの使い方まで、お気軽にご相談いただけます。
    • コンサルティングサービス:プロジェクト業務委託は、ユーザー様のご希望をヒアリングし目的に応じた業務内容のご提案を行います。

    Dytranには、以下のリソースが標準で用意されており、お客様自身で解析を行うために必要な情報を提供しています。

    • リファレンスマニュアル(ReferenceManual):Dytran解析用インプットファイルの詳細定義をするカードの機能を中心に説明しています。
    • 理論マニュアル(TheoryManual):Dytranソルバーの理論的な背景を説明しています。
    • ユーザーガイド(User'sGuide):ソフトウエアの利用方法・手順に関する情報を記載しています。
    • 例題集(ExampleProblemManual):52の例題が実行可能なインプットファイルととも納められています。
    • リリースノート(ReleaseNotes):最新リリースに関する情報(機能やバグフィックス情報、サポートプラットフォームなど)を記載しています。
    • また、ユーザー様はメールやWebSiteなどでのユーザーサポートを受けることが可能です。
  • よくある質問(FAQ)

    FAQ内にお探しのご質問がない場合、以下のWEB・メールフォームからもご質問を受け付けております。

    ■お問い合わせ
    Hexagon Manufacturing Intelligence division マーケティング部
    お見積り / お問い合わせはこちら
    Email: hexagonmi.jp.marketing@hexagon.com

     

      ■一般的な質問
      • Q)できること・得意なことは何ですか?
      • A)短時間の過渡的な現象、解析対象をそのままモデル化する必要のある計算、構造と流体の相互作用の影響が強い問題、構造の破壊、大規模モデル、接触状況の不安定な問題、大変形・大ひずみ問題、大回転問題、非線形材料問題などが得意です。

      • Q)できないこと・苦手なことは何ですか?
      • A)構造物や液体での熱の考慮(熱伝導、熱放射、熱伝達)、表面張力、乱流モデル、境界層モデル、粒子法には対応しておりません。苦手な計算は、流体と接する構造形状に極端に小さな隙間があるモデルは計算時間が掛かります。構造の隙間に流体メッシュを作成して計算するために要素数の増大、タイムステップが極端に小さくなるなどの理由で不向きです。

       

        ■解析対象別の質問
        • Q)ドロップテストの解析はできますか?
        • A)製品の落下試験では、多くの分野でご利用いただいております。航空機から家電製品、携帯電話など様々な分野でご活用いただけます。

        • Q)津波の解析はできますか?
        • A)津波による構造物の変形・破壊・移動など問題なく解析可能です。

        • Q)非常に高速な衝突現象も計算できますか?
        • A)隕石や弾丸の高速衝突などの現象を解くことも十分に可能です。また、構造物が衝突により大きく変形するような計算も、流体材料に鋼材系の材料を使用する機能があり、有限要素法ではなく有限体積法として鋼材系の大変形解析も可能です。

        • ■並列計算についての質問
          • Q)並列計算はできますか?
          • A)3種類の並列計算方法をサポートしています。
            1)共有メモリ並列処理(SMP:Shared Memory Parallel)
            2)分散メモリ並列処理(DMP:Distributed Memory Parallel)
            3)SMP+DMP
            SMPは構造の並列計算に使用します。
            DMPは流体及び流体構造連成に使用します。
            SMP+DMPは構造モデルサイズが大きい流体構造連成問題を解く場合に大型のサーバーを利用して使用しますが、モデルにより効果が出にくい場合もあります。

          • Q)並列計算はどのくらい効果がありますか?
          • A)モデルによりますが一般的には、SMPでは最大8並列までは効果がありますが、並列数の上昇に伴い効率は低下します。DMPでは効率の低下は並列数の上昇に対して、20%から40%程度のオーバーヘッドが掛かることが多いですが、解析モデルに依存します。

          • Q)一般に高価な並列ライセンスは必要ですか?
          • A)必要ありません。Dytranはジョブ単位でライセンスをチェックするのみで、ご利用いただける並列数に制限はなくマシンの上限まで利用可能です。

        • ■構造解析についての質問
          • Q)静解析はできますか?
          • A)Dytranは基本的には動解析ソフトウエアですので静解析に特化した機能はございませんが、初期条件・境界条件を工夫しダンピングなどを活用すると静解析に近い結果を得ることが可能な場合があります。

          • Q)接触解析は可能ですか?
          • A)接触解析は標準でサポートしています。接触アルゴリズムに貫通法を使用しており、接触面での接触・乖離の状況が激しく変化するような場合でもロバストに計算アルゴリズムが働きます。マスタースレーブ接触、自己接触、アダプティブ接触の3種類があり、接触の特別なケースとして一般にグルー接触と言われているような糊付け接触(RCONN)も考慮可能です。

        • ■流体解析についての質問
          • Q)定常流は計算できますか?
          • A)非定常流を主な解析対象としていますが、初期条件・境界条件を工夫することで最終的に定常流となっている状態を再現可能です。

          • Q)静水圧をかけることはできますか?
          • A)液体は重力により静水圧を持ち液面の高さによって圧力が変化します。初期状態で静水圧を入れることで液体内の圧力バランスが取れ精度の良い計算を安定して行うことが可能です。

          • Q)流体の計算で自由表面を扱えますか?
          • A)Dytranは流体に対して有限体積法(FVM:Finite Volume Method)を使用しており、流体の表面を捉えるのに通常はVOF(Volume Of Fluid)法を用います。VOF法は有限体積要素内の流体の体積比率をもとに流体界面の形状を計算します。構造物と接する流体界面では、有限要素の母体積が小さくなりますので、その影響を考慮した体積比率での流体界面を表すことも可能になっています。

        • ■流体構造連成解析についての質問
          • Q)Dytranでは、構造と流体を別々に計算しているのですか?
          • A)Dytranでは、空間上では、構造物に対して構造ソルバーを使用し、流体があるところでは流体ソルバーを使用します。時間軸で考えると、構造ソルバーも流体ソルバーも同じ時間刻みで計算を行い構造と流体のソルバー間に時刻のズレはありません。構造―流体間はカップリングサーフェスにより圧力を伝達して相互に働く荷重をやり取りしています。

          • Q)構造ソルバーと流体ソルバーとのデータのやり取り設定として、特別に難しい設定やチューニング、カスタマイズは必要ですか?
          • A)必要ありません。標準機能として用意されているパラメーターなどを設定すれば計算可能です。

          • Q)強連成のメリット・デメリットは何ですか?
          • A)
            ・メリット
            構造コードと流体コード間のインターフェースとなるソフトウエアが存在せず、通常はデフォルトの設定で強連成解析が正しく行えるように作られていること、そのためインターフェースとなるソフトウエアの設定で解が変わってしまうということがありません。
            ・デメリット
            強連成では、時間マッピングをせずに構造コードと流体コードのタイムステップを一致させるためにどちらかのコードにおいて、過剰に精度高く計算することになり、その分計算効率が低下します。この効率低下を防ぐ機能として、一方のステップ計算の間引きをする機能があります。

          • Q)強連成と弱連成の大きな違いは何ですか?
          • A)以下の4点について大きな違いがあります。
            ・時間軸上でのデータの同期(時間マッピング)
            ・空間上でのデータの同期(空間マッピング)
            ・データの受け渡し方法
            ・運動量保存則

            弱連成形式では、通常FEMコードとCFDコードはそれぞれ別々に構造と流体の計算を行い、ある時点で双方の結果を受け渡します。それぞれのコードは独自のタイムステップやメッシュを持っており、双方のコードの接続には特別の配慮が必要です。時間軸上では、同期できるタイミングは通常一致しませんので、一致させるための補間計算が必要です。これは空間上でも同じことで双方のメッシュのインターフェース面で圧力のマッピングが必要になります。これらの煩雑なデータの受け渡し計算を行うのがカップリング用のソフトウエアで、グルーコードとかカップリングコードと呼ばれているものです。カップリング用のコードは市販のものや内製のもの、CAEベンダーが提供するものなどがありますが、これらのソフトウエアの機能やその機能の使いこなしによって計算結果は変わってきます。

            強連成形式では、通常FEMコードとCFDコードは1つの製品としてパッケージされ1つのソフトウエアとして利用する形式が多くなっています。タイムステップはFEMコードとCFDコードで一致したタイミングを取り補間計算は必要ありません。空間上のインターフェース面では圧力のマッピングが必要ですが、マッピングする機能はコード内に含まれていることが一般的で、インターフェースの設定を標準に用意されている機能内で行うことで実現できるようになっています。そのため、データ受け渡し専用のソフトウエアは必要ありません。

            データの受け渡しについては、弱連成形式においては、あるサイクルで圧力の境界条件を構造側に渡すと構造側で変位を計算し流体側の境界条件が変わります。流体側では新たな境界条件で流体の計算が進み、次の同期サイクルで新たな圧力を構造側に渡します。このように弱連成形式では同一のサイクル内で構造と流体間の相互作用が働かず、サイクルを跨いでの相互作用となります。強連成形式では、サイクル内での相互作用を考慮します。圧力は構造表面に掛かるときに運動量保存則が適用されて、硬い構造材料では表面圧力は高くなり、圧力が低ければ構造の変形は小さくなるということが同一サイクル内で考慮されます。これにより、同期タイミングによる相互作用の遅れが原理的に発生しません。

            エネルギー保存則の観点から見ると、弱連成形式では、構造と流体間の運動量保存則を考慮しない(圧力のみを境界条件として渡す)ことが多いのに対し、強連成形式では圧力による荷重を時間積分して運動量の時間変化と一致させることで、運動量保存則が考慮されます。

            構造-流体間の相互作用の影響が無視できない問題では、強連成解析は必須となります。

     

     

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    問い合わせ Hexagon Manufacturing Intelligence division マーケティング部

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  • 論文リスト

    Dytranが利用された論文を順次更新してまいります。

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